デヴィッド・クロスビーの「トライアド」

デヴィッド・クロスビーと「トライアド」については以前書いた。

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20060920/p1

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20061201/p1

「トライアド」という曲は、長らく CSN&Y の"4 Way Street"というライブでしか聴くことができなかったし、私もスタジオ録音はないんだろうか等と調べてはいた。
久々に思い返して調べてみたら、昔とは違っていろいろな情報がわかってきた。
まず、この曲は元々デヴィッド・クロスビーがザ・バーズ時代に書いた曲で、アルバムに収録されなかったが、現在は「名うてのバード兄弟」"The Notorious Byrd Brothers"(1968)にボーナストラックとして収録されている。
さらになんとハインラインの「異星の客」の用語が出てくる(水兄弟等)!
「トライアド」は一般には「3人組」だが、この曲では「3人婚」を示唆している為に、ザ・バーズの他のメンバーが内容的に難色を示した事と、曲調がザ・バーズに合っていないとされたためにアルバムから漏れたとの事。
クロスビーのザ・バーズ脱退後、この曲がジェファーソン・エアプレインに提供され、"Crown of Creation"と、リードボーカルだったグレイス・スリックのベストに収録されている。(ちなみに"Crown of Creation"には黒澤明にインスパイアされた東洋的なインスト曲"Chushingura"なる曲もあるらしい)
そして本人によるバージョンは、"4 Way Street"で初めて世にでるわけだが、ようつべにCSN&Yによるスタジオ・オリジナル音源があり"Studio Archives 1969"なるアルバムに収録されている模様。

こちらが ザ・バーズ・バージョン。長らくギター1本の伴奏で慣れているので違和感が残るが、これはこれで不思議な世界。

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こちらが ジェファーソン・エアプレイン・バージョン。"4 Way Street"バージョンに印象が近い。

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こちらがCSN&Yによるスタジオ・オリジナル音源。テンポが最も遅く、その分瞑想的雰囲気が強い。

 

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最後に"4 Way Street"バージョン。

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