ドナ・サマー「オン・ザ・レイディオ」(1979)

ドナ・サマー初のベスト・アルバム(新曲2曲を含む)で、カサブランカ・レコード時代の曲のみなので、"Lady of the Night"の曲は当然入っていない。
最初、シングルCD集があるのに、なぜベスト盤がこの33cd box にあるんだろう、と思った。他の公式ベスト(エンドレス・サマー等)は無いのに。
しかし、聴いてみて納得。今までのアルバムのように、各面ノンストップ構成になるように、各曲編集のしなおしがされているのだ!うーん!モロダーは凝ってるな。これは、ベストの形を借りた新作アルバムといっていい出来。全米ナンバー1になったのもむべなるかな。
このアルバムが事実上のカサブランカ・レコードにおけるラスト・アルバムになるが、海外ウィキペディアによると、ドナはカサブランカの性的イメージのを押し付けと搾取に悩み、うつ病から自殺未遂にいたった、というからかなり深刻な状況だったようだ。