2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ワーグナー「ジークフリート」

クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団(1958) 未だにあまり好きになれないこのオペラだが、数少ない好みの部分に、ジークフリートがノートゥングを鍛えなおす前の音楽(以前にも触れたが、ロックやポピュラーでお馴染みの Am G F E7 のコード進…

死をもちて赦されん(1994 邦訳:2011)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第6弾であり、シリーズ第1作 舞台はブリテン島、解説によると第2作の舞台はローマ、つまり「古代アイルランドを舞台としたミステリー」という謳い文句からすると、邦訳が第1作からでは読者が…

江戸川乱歩に愛をこめて(2011)

以前「「乱歩の幻影」というアンソロジーについて触れた事があるが(こちら)その続編的なアンソロジーが光文社から出ていた。 そこでも触れた高橋克彦さんの「悪魔のトリル」も、めでたく収録されている。 以前、芦辺拓の「明智小五郎対金田一耕助」に収録…

修道女フィデルマの洞察(2000 邦訳:2010)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第5弾であり、「洞察」と同様にシリーズ第9作の短編集の15作から5作をを訳出したもの。残りの5作もいずれ邦訳される事を望む。 「修道女フィデルマ・シリーズ」は短編から始まったと以前書…

春はまだ遠い

会社のつららが・・・

修道女フィデルマの洞察

自分の殺害を予言した占星術師(2004 邦訳:2006)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ」シリーズの短編であるが、アン・ペリー編「ホロスコープは死を招く」という占星術がテーマのミステリー・アンソロジーに収録されている。本来はシリーズ第14作の"Whispers of the Dead"という短編集に収録されてい…

蛇、もっとも禍し(1996 邦訳:2009)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第4弾であり、シリーズ第4作 ある修道院の飲料水をくみ上げる泉から、若い女性の首なし死体が、調査に向かうフィデルマは船旅の途中、無人の大型漂流船に遭遇するが、その船上で彼女が発見した…

トワ・エ・モワ「虹と雪のバラード」(1971)

トワ・エ・モワは、ほぼリアルタイムでテレビで見ていたし、札幌オリンピックの前年まで私は札幌に住んでいた。 だから、トワ・エ・モワのふたりの美声、うまさは充分に知っているつもりだったし、この歌もさんざん聴いていたはずであった。 ところが、先月…

ワーグナー「ワルキューレ」

クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団(1958) 生々しい弦のからみに、うっとりすることしばしば、オケが聴こえるっていいなあ。しかし所々歌手がテンポの遅さに合わせるのに苦労しているのは、いかにもクナらしい(笑) 1956年盤とはヴォータン…

修道女フィデルマの叡智(2000 邦訳:2009)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第3弾であり、シリーズ第9作の短編集の15作から5作をを訳出したもの。シリーズ第9作とはいえ、シリーズは長編の前に短編から始まっているので、シリーズのルーツともいえる。 短編でも犯人…