歴史

久々に見た「エクスカリバー」(1981)

久々に「エクスカリバー」(1981)を見て、見落としていた事に気付いた。パーシバルが持ち帰った聖杯でアーサーが復活するくだりは、やはりワーグナーの「パルジファル」そのものではないか!これでますます、以前に書いた「この作品はアーサー王伝説をワー…

イスの都

最近「ホールマーク」の「エクスカリバー 聖剣伝説」を見直したりして エクスカリバー 聖剣伝説 完全版(1998) - 白亜森音楽雑感+ ほんの少し、ケルト・モード、アーサー王モードなのだが、だいぶ前に購入した中公新書「ケルト神話と中世騎士物語(田中仁…

鶴喰若宮八幡宮と長慶天皇

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方言「くわる」から斗南藩の話

このブログで時折ご登場していただいている行きつけの床屋のマスターであるが、先日台風の話になり「側溝がくわって」と言われて思わず「くわって?」と聞き返してしまった。「詰まる」という意味だそうだが、普通に使われているという。八戸に来てけっこう…

日本書紀にUFOとエイリアン?

先日、ある本を読んでいたら日本書紀の卷第二十六斉明紀に、龍に乗った人があらわれたという記述がある、と書いてあった。慌てて、いつか読もうと思って買っていた日本書紀の文庫やネットで調べてみた。原文は以下のとおり。 夏五月庚午朔、空中有乘龍者、貌…

「坂本龍馬殺人事件」(2018)風野真知雄

「坂本龍馬殺人事件」(2018)風野真知雄「歴史探偵・月村弘平の事件簿」シリーズの第5作であり、今のところ最終作であるが、出版年が2018年なのでまだまだ続編は期待できる。個人的には坂本龍馬は小説で有名になっただけで、世間が過大評価しているのでは…

「おくのほそ道」殺人事件(2017)風野真知雄

「おくのほそ道」殺人事件(2017)風野真知雄「歴史探偵・月村弘平の事件簿」シリーズの第4作である。芭蕉の「おくのほそ道(奥の細道)」や河合曾良の「旅日記」はいつか読もうと思っていながらこの歳まで来てしまったが、これきっかけで読もうかな。しか…

「信長・曹操殺人事件」(2014))風野真知雄

「信長・曹操殺人事件」(2014))風野真知雄「歴史探偵・月村弘平の事件簿」シリーズの第3作である。若干ページ数が減り、活字も大きくなったので長さは短くなったが読みごたえは充分。ある程度歴史を知っている人なら一度ぐらいは信長と曹操はどこか似て…

「縄文の家殺人事件」(2013)風野真知雄

「縄文の家殺人事件」(2013)風野真知雄「歴史探偵・月村弘平の事件簿」シリーズの第2作、待望の「縄文の家殺人事件」である。前作の「東海道五十三次殺人事件」もそうだったが、殺人に関わる人々の人間関係が切なくも深い。これがこのシリーズのもう一つ…

「東海道五十三次殺人事件」(2012)風野真知雄

「東海道五十三次殺人事件」(2012)風野真知雄数年前に「縄文の家殺人事件」というタイトルを見つけた。風野真知雄だし、縄文好きの身としてはほおっては置けない。しかし、これは「歴史探偵・月村弘平の事件簿」というシリーズの第2作にあたる。風野真知…

知らずに堀越城跡の横をずっと通っていた

ここ何年か弘前のお客さんのところへよく行く。前のお客さんの時は同行する人の趣味もあって八甲田越えが多かったが、今回のお客さんへ行く時は高速を使っている。大鰐弘前ICで降りて、国道7号線を北上するのだが、仕事なので、あまり周りに注意もせずに…

古事記異聞シリーズ 高田崇史

高田崇史古事記異聞 鬼棲む国、出雲古事記異聞 オロチの郷、奥出雲 古本屋で見つけて購入、QEDシリーズ、カンナシリーズ以来久々の高田崇史である。古代日本、古代出雲の謎については、いろいろな本も出ているし、さんざん読んできたつもりだったが、さす…

九戸村 九戸神社 政實神社 九戸政実首塚 公孫樹 千本松

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「かたづの!」里中満智子(原作:中島 京子)

以前、南部家の清心尼を描いた「かたづの!」という小説を読んでみたい、と書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2014/11/22/083622実は、あの後購入していた。しかし、買うと安心して読むきっかけを無くす、というパターンで時が過ぎてしまった。…

縄文とケルト

以前から縄文とケルト、または神道について書いてきているのだが「神と仏の出逢う国」(2000)という本を読んで、著者の鎌田東二のつながりで、共編著している「ケルトと日本」(2007)にたどり着いた。また、そのものずばり「縄文とケルト」松木武彦著とい…

「おんな城主 直虎」 直政にいずれ仕える人々が勢ぞろい

この1年で、いずれ直政に仕える人々が顔出しをしている、的なことを何回か書いてきたが、最終回で勢ぞろいしていた。これを見越した脚本だったのだ。すごいなあ。

「井伊直虎 女(おなご)にこそあれ次郎法師」梓澤要

こんな小説があったとは、寡聞ながら知らなかった。2004年から2005年にかけて連載され、2006年に「女(おなご)にこそあれ次郎法師」のタイトルで単行本化、2016年に大河ドラマの制作の報を受けて「井伊直虎」をタイトルに加えで文庫化したもの。つまり、大…

某国のガールズ・グループと後宮制度

少し前に、娘が某国のガールズ・グループのダンスを見て(正確にどう言ったかは覚えていないが)あまりにも性的な衣装や動きについて「なぜ?」と疑問を呈した事があった。娘ぐらいの年頃にとってはかなり不快だったようだ。これもある意味セクハラである。…

神代文字の話

これから書くことは現代の学術的なものに基づいているので、もしかしたら後年覆るかも知れない事をお断りしておく。私が若かりし頃、古史古伝ブームというのがあって、けっこうはまったものだった。古史古伝のいくつかは、いわゆる神代文字というもので書か…

ベルリオーズ 「トロイアの人々」について(と、ギリシャ神話の話)

ベルリオーズのオペラ「トロイアの人々」は4時間の大作で、その長さゆえに初の全曲上演が作曲後100年を経た1969年(コリン・デイヴィス指揮)完全版が演奏されたのがこのデュトワ指揮1993年で、その上演後にスタジオ録音されている。今まで何回か引き合いに…

「おんな城主 直虎」あれこれと石川数正の話

世間ではいろいろ言われているが、政次ロスを乗り越えて現在も大変面白く見ている。六角精児が出てきて、さて何の役かと思っていたら、まさかの本多正信で、これは嬉しいサプライズ。そもそも後に徳川四天王と言われるようになった井伊直政であるが、他の3…

リスト オラトリオ「聖エリザベートの伝説」の話

リストのオラトリオ「聖エリザベートの伝説」をまたちらほら聴いている。 http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20080617/p1 ハンガリー王女として生まれ、ドイツの方伯ルートヴィヒ4世に嫁いだ実在の人物エリーザベト(ハンガリー名 エルジェーベト)の物…

「おんな城主 直虎」 直政にいずれ仕える人々

直虎は龍雲丸の愛を受け入れ、井伊家はいったんはつぶれる、という展開で政次ロスに浸る暇もない「おんな城主 直虎」であるが、一見、史実から外れているように見えて、例えばちょっと前に菅原大吉が演じた鈴木重時の遺児重好がちらっと顔を出した。彼は、将…

「おんな城主 直虎」に呆然

政次となつの膝枕のシーン、相変わらずいい脚本だな、と思いながら見ていたら、まさかのまさかのラスト!これは予想をはるかに超えた!呆然としながら次回予告、え?まさか龍雲丸にもフラグが立った?かんべんしてよ。

おんな城主 直虎 が佳境に

昨日の甲子園、青森山田の対戦相手が滋賀県ということで、彦根藩 井伊直政の「井伊の赤備え」にちなんで応援席が赤一色だった。(実際に「建学の精神」ということで説明されていた)相手が青森でなかったら応援したかったところだ。それはさておき、前回の小…

おんな城主直虎 井伊の女性の嫁ぎ先

当時の結婚は、政略結婚や人質の意味合いが強い。ちょっと前に、直虎の母の実家である新野家の桜が、今川家家臣庵原朝昌(助右衛門)に人質として輿入した。庵原朝昌は、今川家滅亡後、武田家や豊臣家家臣戸田家に仕えた後井伊直政に仕える事になる。直政と…

篠田節子「聖域」(1994)

古代東北を舞台にした未完の小説原稿をめぐるミステリー、という謳い文句をネット上で見つけて購入した。その未完の小説の内容も素晴らしかったが、作品はどんどんスピリチュアルな方向へ行き、個人的には大変面白かった。寡聞にしてこの作家の事を知らなか…

おんな城主直虎に唐橋充が

雲龍丸の回想シーンで父を演じている人がえらいイケメンだな、と思ったら「仮面ライダー555」「侍戦隊シンケンジャー」の唐橋充ではないか!http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20040914/p2 http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20090329/p2 http://hak…

おんな城主直虎 物語の進み具合の話

史実に無い雲龍丸が未だに大活躍しているのは、史実として1年間持たせる程ネタが無いということで、まあ許容範囲であるが、なんか物語の進みが遅い気がして改めて調べてみた。 直虎が井伊家の当主となったのが1565年高橋一生演じる小野政次が今川氏真の命に…

おんな城主直虎 吹越満と高橋一生の話

最近気づいたことがある。前提として、吹越満と高橋一生は小野政直、小野政次という親子の役で、今川家よりの目付という井伊家にとっては獅子身中の虫でありながら、自分は一切悪いことはしていない、としれっとした顔をしなければならない役どころである。…