光文社の江戸川乱歩全集最新刊の解説を綾辻行人が書いている。幼少時の三大原体験の一つが江戸川乱歩だという話で、残りの2つが「ウルトラQ」と「楳図かずお」で、特に「楳図かずお」は「笑い仮面」だと書いてあった。これは私もほぼ一致するのだ。調べてみたら1つ違いの同世代だったので納得。特に「笑い仮面」は、あまりにも怖かったのでペチカ(札幌在住だった)にくべて燃やしてしまったぐらいである。「巌窟王」のような話で、無実の罪で孤島の収容所に送られた主人公が、笑ったままの仮面を溶接されて、一生はずせなくなるというイントロで、その笑った顔が怖くて怖くて・・・大人になってから読み直してもなんであんなに怖かったのか分からなかったのだが、子供の頃の感性は違うのだろう。ちなみに「ウルトラQ」はケムール人が遊園地をゆっくり走るシーンが怖かった。実は不勉強で綾辻行人は読んだことがなかったのだが、これを機会に読んでみようかと思う。
ウルトラマン
新しいウルトラマン、子供の評判はどうなのだろう。「タイムレンジャー」以降、子供向け特撮ものが、シビアな展開になるパターンが加熱しているが、どうなのだろう?シビアなのは良いが、あくまで子供向けのスタンスの奥にちらりとあるから、大人が見ても、なかなかやるな、と評価したりするのだが、どうも、そっちが受けていると勘違いして、子供向けと言うことを無視して、シビアさだけを全面に出しているような気がする。アニメ界でも一時期、「ガンダム」「イデオン」が受けたことから、やたらみんな死んだり、世界が滅びたりするエンディングが流行ったようだが、おいおい違うんだよと、受けていたのはそこじゃないんだよと、小一時間問い詰めたい(死語?)