ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」

カルロス・クライバー指揮 バイロイト祝祭管弦楽団(1974)
カルロス・クライバーの「トリスタンとイゾルデ」が、1982年の正規盤(ドレスデン)以外にもあるということは、最近知った(汗)
シュトゥットガルド国立歌劇場管弦楽団(1973)(トリスタンがヴィントガッセン)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1973)
バイロイト祝祭管弦楽団(1974)(上記)
ミラノ・スカラ座管弦楽団(1978)等々
スタジオ正規盤より、情熱的だという事で、それぞれに評判がいいのだが、全部買うわけにはいかないので、悩みに悩んで、クライバーバイロイトデビュー時のライブであるバイロイト盤を買う事にした。某通販サイトで注文したが、待てど暮らせど届かない。あげくに「いつになるかわからない」と、メールが来た。
しょうが無いのでキャンセルして、速く届く国内ユーズドで注文しなおした。初めからわかっていたら、こっちにしたのに(ぷんぷん)
が、現在別のオペラを聴いている途中なので、前奏曲のみ聴く。
あの切れば血の出るような緊張感が、バイロイトのこもった音で中和されて絶妙な味わいを持つことになった。推進力はドレスデン盤より上であろう。はやく本編が聴きたいな。

最近のドラマ

基本的に最近のドラマは見ないのであるが、奥さんが録画していたものを見ているのを横で見ていて、興味をひかれるものはある。
賛否両論だった「Q10」であるが、脚本が木皿泉やっぱり猫が好き すいか セクシーボイスアンドロボ)主演が仮面ライダー電王の佐藤健、脇役陣も豪華で楽しめた。
しかし、後半の興味はSF的にどう決着をつけるのか、であったが、早いうちから私は、前田敦子演じる、未来からやってきたロボット「Q10」が、佐藤健演じる平太の未来の妻に瓜二つである、とう落ちを予想していたが、見事にあたった。
まあ、ある意味、タイムパラドックスの王道ではあるから予想がつく人は多かったであろう。
未来の妻が、若い頃の自分をモデルにしたロボットを過去に送り込む。
ロボットに出会ったから、妻とのきっかけができる。
しかし、妻と結婚しなければ、未来でロボットも作られない。
鶏と卵である。
 
もう一作「SPEC」がある。
奥さんから、その前身とも言える「ケイゾク」の話は聞いていたのだが、こちらもかなり見ごたえがある。しかし視聴率は悪いようで、こういうのが視聴率が悪いのが、日本の文化の退嬰化の象徴のような気がする。
こちらも、最強の敵、時間をあやつる「一(にのまえ)」(神木隆之介)を、いったいどうやって逮捕(もしくは無力化)させるかが問題である。
時間をあやつるといっても、さかのぼるわけではなく、ある瞬間から、自分の外界だけが極端に時間の経過を遅くする事ができるというもので、これを使ったら、よほどの不意打ちでもない限り、何があってもかないっこない。
これも、実はひとつ予想をしているのだが、最終回前なのでここには書かないでおく。