クナの「パルジファル」1952年

ワーグナーパルジファル
クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団(1952)
ジョージ・ロンドン:アンフォルタス
ルートヴィヒ・ウエーバー:グルネマンツ
ヴォルフガング・ヴィントガッセン:パルジファル
ヘルマン・ウーデ:クリングゾール
マルタ・メードル:クンドリー
1951年がリハーサルと本番の混合盤であるが、これが本番のみだったらこんな演奏になるだろう、という演奏。
テンポは遅いが全く中だるみのない驚異的な演奏である。
すでにこの時期、クナの「パルジファル」は一つの頂点を迎えており、それをいったん解体しはじめたのが1956(1955?)再度まとまったのが1959年、曲と一体化したのが1961年、異次元へ動き出したのが1963年、1964年ということになろうか。
この時期のヴィントガッセンは若々しいな。パルジファル役に関しては、ヴィントガッセンがベストだな。いや、1964年のヴィッカースもかなり良い。
今まで、初めて聴いたものの間に、これまで聴いたものもちらちら聴いてきたが、やはり1960年と1964年で締めるかな。