バルトークのピアノ協奏曲(とキース・エマーソン)

バルトーク
ピアノ協奏曲第1番(1985)
ピアノ協奏曲第2番(1987)
ピアノ協奏曲第3番(1984
ゾルタン・コチシュ(pf)
イバン・フィッシャー指揮 ブダペスト祝祭管弦楽団


ピアノ協奏曲第1番
ツィマーマン(pf)
ブーレーズ指揮 シカゴ交響楽団(2001)

ピアノ協奏曲第2番
アンスネス(pf)
ブーレーズ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(2003)

ピアノ協奏曲第3番
グリモー(pf)
ブーレーズ指揮 ロンドン交響楽団(2004)

 

ピアノ協奏曲第2番
ゲーザ・アンダ(pf)

フリッチャイ指揮 RIAS交響楽団(1953)
ピアノ協奏曲第3番
ルイス・ケントナー(pf)
フリッチャイ指揮 RIAS交響楽団(1950)

バルトークのピアノ協奏曲は比較的短いので、全3曲がCD1枚に収まる。というわけでもないが、コチシュ盤、ブーレーズ盤、フリッチャイ盤をまとめて書く。

バルトークのピアノ協奏曲は、第1番はアグレッシブな現代音楽の時代、第2番は、現代音楽、民族音楽、古典、バロックの融合の時代、そして第3番はアメリカ渡航後の大衆を意識した時代、と綺麗に分かれるが、共通しているところはピアノの打楽器的要素を強調している点だろう。
同じく緩徐楽章がアンビエント感満載なのも共通している。
個人的にピアノ協奏曲というのは好んで聴くジャンルではないが、バルトークはいいな。
ちなみに第3番はバルトークの死により未完となり、シェルイティボールにより補筆されたが、ほぼ完成されていたためにバルトーク自身の作曲と考えてよいらしい。

それぞれにみな素晴らしいが、個人的にはフリッチャイのアグレッシヴな演奏に魅かれる。残念ながら1番が無いのと、アグレッシヴすぎるフリッチャイにオケがついてこれない部分がある。
しかし、フリッチャイは2番のゲーザ・アンダと1959-1960年に全集を録音しているので、そちらに期待。
何にせよ、これらの曲はこれから聴きこんでゆかねば。
バルトークのピアノ協奏曲を聴いていると、なんとなくキース・エマーソンのピアノ協奏曲第1番の第3楽章を思い出してくる。E L&Pの1stで「アレグロ・バルバロ」を取り上げているくらいだからバルトークの影響はあったはずだ。
ああ、そうか。ブルックナーシベリウスバルトークも、私にとってはプログレでありアヴァンギャルドだから好きなのだ。

オケ帯同のELPライブでのキース・エマーソン:ピアノ協奏曲第1番第3楽章