コンヴィチュニーの シューマン 交響曲第1番「春」

シューマン  交響曲第1番「春」
コンヴィチュニー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1960 1961)
というわけで
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/05/25/045548
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/06/12/042449
コンヴィチュニーシューマン交響曲全集である。
冒頭を始め、聴き慣れた響きと違う部分が散見する。つまりは楽器間の音量のバランスが違う、ということだが、シューマンは、ほぼ楽譜通りに演奏されず、慣例的な(編曲までいかなくても)意識的な操作によって、楽譜通りには演奏されていない、というのがこれでよくわかる。
勿論、コンヴィチュニーが楽譜の指示通りに演奏している、ということが前提なのだが、これが実に新鮮だ。第2楽章など、音楽が行方不明になりそうで、ああ、これがシューマンオーケストレーションの欠点なのだ、と逆によくわかる。
欠点なのに、愛しく感じてしまうのは、無意識のうちにシューマンに思い入れがあるんだろうな。