プッチーニ「トゥーランドット」

これは大好きな「誰も寝てはならぬ」中心に考えてしまう。レヴァイン指揮ゼッフィレッリ演出は確かに映像を楽しむには最高のできである。しかし、主役がドミンゴである。彼はハイ・バリトン出身で鍛錬によりテノールになった人だからどうしても高音がつらい。もちろんそれを補って余りある魅力があるから3大テノールたりえるのだが、せっかくハイCを朗々と聴かせるアリアがあるオペラで彼を歌わせるのはいかがなものか、というかなんでもかんでもドミンゴってのはどうにかならんのか。この「誰も寝てはならぬ」だけは、イタリア人テノールののびやかな声で聴きたい!というわけで、映像はアレーナ指揮のヴェローナ野外オペラ、CDはセラフィン指揮ミラノ・スカラ座(やっぱりカラスじゃん)