フランク・ザッパ

キャプテン・ビーフハートの(元)親友ということでフランク・ザッパであるが、彼を「あまり一般的ではないコレクション」に入れると各方面から怒られそうな気がする。
私は、最近まで彼のことはほとんど知らなかった。アナログ時代「いたち野郎」というライブを聴いて、冗談音楽かと思ってた。奥さんと、なんか興味が湧いてきたときに、奥さんがネットオークションで、紙ジャケ日本盤新品30枚3万円というのを見つけて、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入、飛び降りて大正解!しばらくはまってしまった。
彼の音楽には、ジャズロックの要素があるが、他のジャズロックと違うのは、あくまでギターサウンドを追及したロック的なものであるということ。その証拠(?)に歴代のベーシストはすべてピック弾きである。これはジャズロックのバンドとしては稀有のことなのである。
さて、膨大なアルバムから推薦盤を選ぶのは至難の技である。よく「1st:フリーク・アウトには、後のザッパの全てが詰まっている」と言われるが、私は勧めない。わたしがそれで、ザッパを聴く気が失せたからである。あまりにも60年代的なサウンドに辟易したからであるが。最高傑作といわれる「シーク・ヤブーティ」も、聴いた人が誤解をしそうで勧めない。
ONE SIZE FITS ALL(1975)は、比較的聴きやすいだけでなく、深みも失ってないので、初めて聴くにはいいかも、"Inca Roads" "Sofa"等名曲ぞろいだ。