Kew. Rhone.(1977)

John Greaves Peter Blegvad Lisa Herman
ヘンリー・カウというバンドがあった。前衛ロックとかチェンバーロック(室内楽ロック)などといわれていた。
スラップ・ハッピーというグループがいた。こちらは、女性ボーカルをフューチャーした、やはり前衛ポップスといわれていた。
この2つが、1975年に合体した。直後に女性ボーカルを残して、スラップハッピーの残り二人が脱退した。結果的に、スラップ・ハッピーは、ヘンリー・カウに女性ボーカルを奪われた形になった。
その脱退した、元スラップ・ハッピーがピーター・ブレグバド、ほぼ同時期に、ヘンリー・カウを脱退したのが、ジョン・グリーブスで、この二人に女性ボーカルのリサ・ハーマンが加わって作成されたのが、このキュー・ローンである。(長い前置き終わり)
サウンド的には、カウに似ているものの、よりジャージーで、おしゃれな感じに仕上がっている。(リサの声が美しい!)さんざん私が使う言葉だが、比較的聴きやすいが、深みは失ってない。歌詞は全編ピーターの担当で、言葉遊びあり、ジャケットの絵画を延々説明する歌詞あり、「影が3次元から2次元への投影なら、3次元は4次元からの投影か?」なんてことを、イラスト付きで説明する歌詞あり、等々なかなかこっている。