BIRDS(1975)(邦題:鳥人王国)

TRACE
エマーソン、レイク&パーマーが世界的にヒットしたため、その後同形態のバンドがヨーロッパに多く現れて、「どこそこのELP」なんてうたい文句で、ずいぶん宣伝されたりした。しかしその実態は、クラシック好きのテクニシャンキーボーダーのワンマンバンド以上ののもはあまり無く、実は「どこそこのザ・ナイス」でしか無かったりした。
そんな中「オランダのELP」こと、このトレースは、かなりましな方か。アナログB面を使い切った「鳥人王国」は(裏ジャケのマンガ風イラストからわかるように)プログレ的深刻さは微塵もないが、聴き応えのある力作である。