アナログ時代のビートルズのレコード

ビートルズ、幻のアルバムCD化のニュースがあった。
(以下解散当時の事情を、記憶を頼りに書く)
これは、アメリカ独自編集で、ドルとポンドの関係か、両国の音楽機構の取り決めだったか、初期のビートルズのアルバムは、英盤では14曲だったのに対し、米盤では11曲しか収録できなかったためと、英盤では、基本的にシングル曲はアルバムに収録しなかったのに対し、米盤では、さすがにアルバムの目玉にしたいと、シングル曲を収録するようにしたせいである。よって、もれた曲がたまった頃を見計らって、また独自盤を出したりしていたのだ。「ハード・デイズ・ナイト」「ヘルプ」にいたっては、英盤はA面が映画で使用された曲、B面が新録音だったのに対し、米盤は、B面になんだかよくわからないインスト曲(もちろんビートルス演奏ではない)が収録され、はみ出た分でまた1枚、なんてこともやっていた。逆に「マジカル・ミステリー・ツアー」は、英盤がEP盤2枚組だったのに対し、米盤は、その分をA面に、B面に当時のシングル曲を収録していた。「ヘイ・ジュード」という米盤アルバムもあった。もちろん当時のシングルを集めたもの。
また、日本でも(なぜか)オリジナルのステレオではなく、モノラルで独自の編集盤が発売されていたので、話がややこしい。来日記念に、オリジナルの1st、2ndを「ステレオ!これがビートルス」なんてタイトルで出したりしていた。ジャケットも曲順も違ったが。つまり、英盤オリジナルの1st、2ndは、輸入盤でしか手に入らなかったのだ。がんばって買ったものである。あと、アルバム未収録曲のために、シングル盤、EP盤も探した。
ここで気になるのは「シー・ラブズ・ユー」である。どこかにステレオバージョンがあった記憶があるのだが、現在正規盤ではモノラルしか確認できない。私の記憶違いか?
追伸、前期のベスト「オールデイズ」なんてCD化されないのかしら?
用語解説:EP盤、シングルと同じ大きさで 33と1/ 回転で通常ステレオ4曲収録だった。