WEATHER REPORT(1971)

WEATHER REPORT
ウェザー・リポートの1枚目である。私の年代の多くの方がそうかと思うが、私も大ヒット作「ヘヴィー・ウェザー」は買った。ジャコパスに衝撃を受けた。でも、それだけで、後追いも、前追い(そんな言葉あるか?)もしなかった。今回、本当に初めて耳にした。
いきなりのファズベースで「ソフト・マシーンか?」と思った。実際、4枚目あたりに似た感じがする。4枚目も1971年だ。偶然か?しかし徐々に、ソフト・マシーンとの共通点は薄れ、アンビエントな、インプロの世界が展開され、最後は、アグレッシブなリズムを持つジャズ(ロックとは言えないので、しょうがなくジャズという言葉を使うが)で締めくくられる。そう、このころの彼らを「ジャズロック」という表現をしている向きもあるが、明らかに「ジャズロック」では無い。もちろんジャズでもない。しいて言うなら「ロックジャズ」であろうか。「ジャズロック」と何処が違うのだ?と言う声が聴こえてきそうだが、ジャズを取り入れたロックが「ジャズロック」であるなら、ロックを取り入れたジャズを「ロックジャズ」といってもいいだろう。
しかし、本当にこの70年代と言う時代は、凄い時代だった。まだまだ面白いものがいっぱいあるのだろうな。