再結成クィーンとポール・ロジャース

テレビで再結成クィーンの映像をやっていた。ロジャー・テイラーのていたらくはまあ触れないとして、いろいろ考えさせられた。
その映像を紹介している人々が、クィーンは知ってても、ポール・ロジャースや、バドカンを知らないということ。考えてみれば、ロックバンドの知名度というのは、ロックを聞かない人も知ってるかどうかで、世間的にかなりの差があるということを思い知らされる。純粋にロック史的に言えば、ポール・ロジャースの功績や後年への影響は、フレディ以上のような気がするが、やはり世間的には、世間的な知名度がものを言う。
もう1点、あんなにもポールがフレディのような声を出せる、というか、出そうとしているということ。それはクィーンの曲だからしょうがないのだろうが、せっかく個性的なブルース唄いなのだから、そういう感じでやろうという発想はなかったのか。
しかし、今回調べて意外な感じがした事実がある、ポールのデビューは「フリー」で1969年、クィーンは1973年なので、わたしは、クィーンはバンドとしてははるかにポールの後輩のイメージがあったが。年齢的にはクィーンの連中の方が上なのだった(ポールのデビューは20才)また、ポールの現在の経済状態がどうかは知らないが、はっきりいって、自分のスタイルを貫くよりは、おとなしく、今回フレディのマネをした方が、はるかに金になることは事実だろう。でもなんか寂しい。