小フーガ ト短調BWV578 バッハ

マリー=クレール・アラン
1980年前後は、ずいぶんFMからクラシックを録音して聴いたものだ。よって、その時の演奏が自分の中にインプットされていると他の演奏ではいまいち満足しない。特にオルガンだと、音色はオルガニストが自由に決めるのか、オルガンの違いなのか、人によってかなり違うし、下手に腕に自信がある人だと、必要以上にテンポが速かったりする。それで、やっとなつかしのマリー=クレール・アランのバッハ「小フーガ ト短調」を入手。テンポがちょうどよく、この人独特のテンポの揺らぎによるクライマックスの切なさは絶品だと思う。