月に一度、母の頼みで、父の墓掃除に一緒にいっているのだが、こんなことを言う。「サンタナのCDが欲しい」と。最初はぼう然とした。なるほど、母の音楽好きが私を形成したのは事実だが、クラシックやせいぜいポピュラー音楽を聴くぐらいで、ロックなどとは無縁の人であった。話を聞くと、実家ではケーブルテレビに加入しているのだが、そこで、ミュージシャンのドキュメンタリーのシリーズがあるらしく、その番組でカルロス・サンタナが気に入ったようなのだった。「ウッドストックっていうすごいコンサートに出たのよ」いやいや、それを私に講釈するなんて・・・・
しかし、思えば、父が定年後、いっしょにグラウンドゴルフをやるようになって、テレビのゴルフ中継を熱心に見るようになって、いっぱしの批評もするようになったのだから、この年齢での好奇心、向上心は、尊敬に値する。
CD屋で、廉価盤のベストしかなかったので、とりあえずそれを紹介し、私も、あまり思い入れがあったわけではないが。「キャラバン・サライ」は一度聞こうと思ってたので、ついでに購入した。