ロータスの伝説(1973)

サンタナ
怒涛のライブというのは、こういうアルバムのことを言うのだろう。旧サンタナ曲も、「キャラヴァンサライ」以降の曲も、このスペイシーともいえる音空間に溶かしこまれている。その迫力は「ホークウィンド」的ともいえる。ただし、「ホークウィンド」はドラッグ的だが、こちらは、信仰、マンダラ的な宇宙。ハイライトは「天の守護神」からの「ネシャブールの出来事」。元々プログレ的な展開をもつ佳曲だが、15分に延長され、さらに怒涛の演奏となった。(コルトレーン・バージョンのマイ・フェヴァリット・シングスがはさまれるのもご愛嬌)ただし、「ブラック・マジック・ウーマン」はレオン・トーマスに歌わせてはいけないのでは・・・・とはいえ、本当に「1973年、日本の奇跡」と言っていいアルバム。(そんな事言ったら、ディープ・パープル、メイド・イン・ジャパンや、マイルスのアガルタとか、奇跡満載だけどね。それだけ1970年代はすごかったという事)
とりあえず、サンタナはここで一段落。やっぱり、「キャラヴァンサライ」と「ロータス」かな。