ライヴ・アット・カーネギー・ホール(1976)

ルネッサンス
ここまで見事とは思わなかった。スタジオ盤に劣らぬ完成度と、ライブならではののり、1曲目の「プロローグ」が終わったあと、思わず感涙。もともとはアナログ2枚組みと思うが、収録時間は100分を越え、アナログ2.5〜3枚分ぐらいのボリューム。もしかして、ルネッサンスを1枚だけ買いたいという人には、これを勧めるかもしれない。
つくづく思うに、ロックのオーケストラ導入についてであるが、なぜ大概は失敗するかというと、ますオーケストラがロックののりができていない。加えて、オーケストラメンバーのロックに対する軽蔑心、さらに、オーケストラアレンジのひどさ(金管の下品さ等)などを挙げたい。ルネッサンスの場合は、以上のどれにもあてはまらない、稀有の成功例といえる。