卍の城物語

結婚式場の売店のようなところで、津軽藩の初期のころを描いたマンガを売っていたので買ってみた。お隣の南部藩も波乱万丈だが、津軽藩もけっこう波乱万丈で、それもけっこうトホホで、よくこんな(恥じゃないの?)話を漫画化したものだと思ってしまった。殿様と小姓を取り合って叛逆した家臣。また、初代為信が、長男の子つまり孫が幼少の頃、自分の居城で自分の不注意で大火傷をおわせ、それを長男に知られたくないので長男の元に返さない。長男は天藤四兄弟というのを使者として、息子を連れ戻そうとするが、為信は渡さない。藩主と長男の間に入って苦慮する天藤四兄弟。ところが、なんとその長男は、何をぐずぐずしていると怒り、天藤四兄弟の妻子を惨殺させる。天藤四兄弟は叛逆し(そりゃそうだ)長男をきり殺そうとするが逆に討ち取られる。天罰なのかその長男は早死にした。その火傷した孫と為信の三男の跡目争いが家中をまっぷたつに割る。また、跡目をついだ三男の正室は、取り潰された福島正則の長男に嫁いでいた徳川家ゆかりの姫で、子連れで津軽に嫁ぎ、その連れ子は、家臣の家を継ぐが、自分が福島家再興をしようと、幕府に訴えに江戸へ出立しようとするところ、間接的にだが、その母に毒殺される。等々、ちょっとあきれる話ばかりだ。あげくに弘前城の前身高岡城が落雷により天守閣が大爆発。天罰なのだろうか?