TVの変身ヒーロー物の石ノ森章太郎の原作

そもそも、いわゆるTVの変身ヒーロー物は嫌いだった。ただし、石ノ森章太郎の原作は別。TVとくらべて、ほんとうにしっかりSFとして、物語として作られてある。変身忍者嵐人造人間キカイダーロボット刑事は、再度原作を入手したが(豪華本で)、仮面ライダーはなぜかタイミングが合わなかった。がコンビニ雑誌形式が出たので入手。ほんとに石ノ森さんは律儀だ。なぜ仮面をつけているのか、しっかり説明してある。藤岡弘の事故で2号に替わった時も、原作ではなぜ1号から2号に替わったのか、納得できる説明をきちんとしている。石ノ森さんの原作に共通しているのは、主人公の悲哀だ。異形のものであること、非人間(ロボット)であることの悲哀。それが作品に深い陰影と深みをもたらしている。