驕れる白人と闘うための日本近代史

松原久子
西洋的歴史観や価値観により生じた、日本の歴史や文化に対する偏見や誤解に対して、敢然と挑戦し、ドイツにて出版された本の邦訳。振り返ってみるに、我々日本人も、実は知らず知らずのうちに同じような偏見や誤解を自分たちの国、日本に対してもっている。たまには、こういう本を読んで、目から鱗を落とすのが必要だ。本筋とはづれるが、奴隷(スレイブ)の語源がスラブであり、産業革命以前、後進国だった欧米が、オリエントや北アフリカに、優れた品物で貿易できないため、自分たちの同胞を、奴隷として貿易の材料に使っていたという話は知らなかった・・・・・