KING CRIMSON
例の紙ジャケ再発シリーズである。音響的な面は、今までと同じ感想なので省く。また、今までもこのアルバムや、このころのメンバーについては書いているので、興味のある方は、Islands や アイランズで、検索してください。
ただし、アナログ時代に最終曲の終わった後、クレジットに無い遊び音響（Prelude: Song of the Gullsの録音寸前のオーケストラの様子）が入っていたのが復活したのがうれしい。
このアルバムは、「宮殿」や「太陽と戦慄」の陰に隠れがちだが、東洋的スピリチュアルアコースティックジャズロックの萌芽「Formentera Lady」から天下の名曲「Islands」まで完成度の点では決してひけをとるものではない。それどころか、このアルバムだけの個性に溢れているので、他のアルバムと比肩してはいけないとさえ思う。「Islands」は歌という点から見たら、クリムゾンで一番好きな作品かも知れない。いつか日本語の歌詞をつけて歌ってみたいと思い続けているが、未だにいい歌詞が浮かばない。詩人の方がいらしたら、助けてっ。
