ブルックナー交響曲第4番

クナッパーツブッシュ指揮ベルリンフィルハーモニー(1944)
例の大全集。やはりロックの未聴は聴く気になれなくて、クナのブルックナーに癒されようと思ったが、重たいのは無理と判断し比較的軽い4番にする。放送用録音とは言え1944年にしてはむちゃくちゃ音がいい。当時のドイツの技術の高さか、テープの保存状態が良かったのか。クナの4番は1955年のウィーンフィルのデッカ盤が有名であるが、より若い頃の演奏なのに寂寥感は1944年盤のほうが上だ。テンポは若干遅めで揺らぎも多め。この曲は有名でキャッチャーだがその分比較的内容が薄い作品で、1955年盤を聴いた時もその印象はぬぐえなかったが、1944年盤は深みを感じさせる。うーん癒された。