In a Silent Way(1969)

Miles Davis
マイルス・デイヴィスって人は、昔から敬遠しがちなのだ。なぜか?なんか性格悪そうに言われているのがネックなんだろう(ジョン・コルトレーンジョー・ザヴィヌルの話、etc)それでも、大昔、「ミュージック・ライフ」のインタビューで読んだ「ジャズ?そんなのは白人のやつらが俺たちの音楽を勝手にそう呼んでいるだけだ!」という発言は感動したものだ。で、エレクトリック・マイルスは、かの横尾忠則氏ジャケットの「アガルタ」 と「パンゲア」を聴くにとどまっていた。しかし本当は、これと"Bitches Brew"(1969)を聴くべきではなかったか・・・・というわけで聴いて見る。当時のメンバーは以前にも書いたがこんな感じ。ただし、ベースはロンではない。
聴いてみると、これはいい!こんなにもアンビエントな癒し系とは知らなかった!ジャズの進化形として、ファラオの「カーマ」(1969)と双璧ではないか?音楽的には参加各メンバーのその後の活動の原点になったのではと思えるが、ここらへんだな、ザヴィヌルが「自分の曲をマイルスがマイルスの曲として発表した」と怒っているのは。それはさておき、クリムゾンの「アイランズ」はキース・ティペットの影響が大なのは確かだが、その前にマイルスありきだったのだ。うーん、もっと早く聴くべきだった。あ!あとソフト・マシーンのカール・ジェンキンスの元ネタだな、これは。