ゲド戦記:こわれた腕環(1971)

(Earthsea Cycle:The Tombs of Atuan)
アーシュラ・K・ル=グウィン
こちらは、うってかわって、限られた舞台と登場人物で、すらすら読める。が内容が軽いわけではない。大巫女の生まれ変わりとして真の名を奪われた少女がハイタカ(ゲド)に真の名を告げられて、本来の自分を取り戻す話。彼女を縛りつけている古代宗教の「闇」は、既成概念からの呪縛を象徴しているのかもしれない。で、ダイアナ様もちょっとふれられていたが、まさしく「千と千尋〜」の元ネタと思われる。さて、いよいよ、アニメの原作にあたる3巻だ。