DEMONS AND WIZARDS(1972)

Uriah Heep
クラシカル・フレーバー・ハードロックからファンタジック・ハードロック(造語)へのスタイルを確立した4th。ほどよくハード、ほどよく叙情性とポップさがあり、完成度は高いが、やや小器用にまとまった感あり。やはりインパクトは「対自核」が上だ。「対自核」の不器用だがあられもない感じが私のとってのヒープの魅力だったが(そこらへん「幻想への回帰」はあられもない感じが若干戻ってきている)
前にも書いたが、アナログ時代は「対自核」と「幻想への回帰」のみ所有していたので、ベースのゲイリー・セインははじめて聴いた。なんとなく堅実なだけのイケメン(ヒープで唯一この人だけかな、ヴィジュアル的にフェロモンがあるのは)ベーシストかと思い込んでいたが間違いだった。堅実な上に実にメロディアスである。前にポール・ニュートンがヒープに一番あっていると書いたが、この時期のヒープにはゲイリーがぴったりである。日本公演で日本の女の子を連れ去って結婚しちゃったが、破局後ドラッグ死。なんだかなー。