X-MEN2(2003)

X-MEN(2000)は、この手の映画としてはかなり良く出来ていたほうだと思う。シリーズ第1作はどうしても設定や人物紹介に時間がとられてしまうが、そこそこ深みもあった。何より「ローグ」役のアンナ・パキンのその後の成長が楽しみだった。
で、先日の「X-MEN2」のTV放映を見逃したのと、廉価版も出ているということで、アンナ・パキンの成長ぶりを見るためだけに、あまり期待もせずに買ったのだが、いい意味で予想がはずれた。かなりストーリー的にもシチュエーション的にも複雑かつ深く作られていて、見ごたえ充分であった。これは、現在公開中の最終作も見てみたくなるではないかっ。
前作で金属を自由に操る「マグニートー」がプラスティック性の監獄に収容された。彼を脱獄させるため「ミスティーク」が看守を酒場で誘惑し睡眠薬で眠らせた後、血液に大量の鉄分を注入。翌日その看守が監獄の「マグニートー」のそばに寄った時、「マグニートー」が彼の血液から鉄分を抽出し、それを武器に脱獄するくだりは、かなり唸らせるものがあった。
前作でも「ローグ」の同級生として出ていたショーン・アシモアは、Earthsea『ゲド「戦いのはじまり」』のゲド役の人だ。悩み多き青年といった役柄にはぴったりの人。
青い顔のナイト・クロウラーは、どっかで見たことがあると思ったら、スパイ・キッズ2にも出ていたアラン・カミングだった。
前回その美貌を特殊メイクで隠していた「ミスティーク」役のレベッカ・ローミンは、今回素顔も見せるし、特殊メイクもより顔立ちがわかるようになっていた。
好みの展開としては「ローグ」は「ウルヴァリン」とくっついて欲しいのだが、どうもそうではないらしい。
ちなみに、今回吹替えでも見たのだが「X-MEN」をTVで見たために吹替えの声優が違うのがちょっといんずかった。やはり「マグニートー」は家弓さんがよかったな。