Jimi Hendrix

そろそろジミヘンもベースであわせてみようと思い"Little Wing" "Purple haze"あたりを合わせてみた。実は初めてジミヘンに合わせたのだが、彼が半音下げチューニングであることを知り(絶対音感が無い証拠)ちょっと複雑な気分。
ミュージシャンがチューニングを下げるのにはいろいろと理由があるだろう。一番情けないのが、声が衰えたりキーが下がったために、昔は通常のチューニングだったのが下げざるをえなくなった場合。先日のディオやジョン・ウェットンの"Chasing the Dragon"(1995)がこれにあたる。
他に半音下げを行っているのは寡聞ながらキッスとパリスぐらいしか知らない。以下、半音下げチューニング用に太い弦をわざわざ使用していないことを想定して語る。
半音下げをすると当然弦の張力が弱くなるので、ギターの場合チョーキングがやりやすくなり、しかも深く出来るであろう事は想像がつく。しかし、張力が弱くなると言うことは、当然復元力が弱くなると言うことである。これはあくまで、私個人がキッスやパリスに合わせて弾くために半音下げチューニングをした時の感想であるが、復元力が弱くなると早いパッセージを弾く時に、弾いた後の弦が、戻っていて欲しい位置に戻っていな場合が往々にしてあるので、かなり意識してピッキングをしなければならない。一番響きのいいピッキングの位置も若干変ってくるし、弾いた時の手ごたえも足りないので個人的にはあまり好きではない。(実際、上記の"Chasing the Dragon"のバックをつとめたギタリストはかなり弾きづらそうで、半音下げとわかっていなかったら、下手なギタリストかと思われてしまいそうな出来だった)
ここは是非ギタリストの方に、体験に基づいた、半音チューニングの功罪について、お聞きしたいところだ。