ALBERT HALL EXPERIENCE(1969 発売:2001)

あこがれの『"in The West"(1972)に収録してされていた"Little Wing"』の元フル音源である。
私は、例えばディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」のスタジオ盤を聴いたことがある人で「ライブ・イン・ジャパン」の「ハイウェイ・スター」を聴いたことが無い人がいたら、一種の犯罪行為であるとまで思ったりもするのだが、この"Little Wing"にも、それに近いものを感じる。ほんとに素晴らしい演奏。
で、2枚組みCDの全てをまだちゃんと聴いていないので、別の話。
このCDのライナーで「ミッチ・ミッチェル(ドラム)はともかくノエル・レディング(ベース)は・・・」などと書かれているし、大概の評価はそんな感じである。また「クリームは三つ巴の丁々発止だが、エクスペリエンスは他の二人がジミについていくのがやっと」などという評価も見たことがある。
ところがである。私は以前「ノエル・レディングがライブで、ジミの指示したそのままのフレーズを弾かなかった時、ジミがかんかんに怒っていた」という記事を見たことがある。(そりゃ脱退したくもなるわな)指示されたフレーズしか弾かせてもらえないでいて、ベースとしての腕がどうこうとは、あまりにもかわいそうでは無いか。それほど、エクスペリエンスはジミのワンマンバンドなのである。それならば、クリームのように三つ巴の丁々発止などできるはずも無い。そもそもバンドのコンセプトが違うのだから、比べる方が間違っている。
これはジミの悪口を言っているのでは無い。同じベーシストとして、ノエルをちょっと擁護させていただいた。