ベートーヴェン 交響曲第7番

フリッチャイ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1961)
別に、のだめつながりと言うわけではないのだが、フリッチャイのベト7.
これも最晩年の録音で、テンポは遅い。が毎度のことで恐縮だが、実に丁寧な音作りでバランス感覚が抜群である。切ったら血が出るような演奏と言うのはこういうことかもしれない。一瞬一瞬が鼓動に脈づいているいるかのようである。こういう演奏を聴くとステレオに間に合わなかった巨匠たちの思いがフリッチャイに乗り移っているのではないか等と考えてしまう(つまりは、ある意味古いスタイル、1961年だから)しかし、古いスタイル大好き人間なので、上記のような、かつての巨匠がステレオに間に合ったら!という感想になるわけだ。
誤解を招く言い方かもしれないが、音楽をじっくり堪能したければフリッチャイ、躍動感にただただ興奮したければクライバー古楽器の雅な響きを楽しみたければ、コレギウム・アウレウムということで。