Henry Cow
「入手困難だったものを、なんとか今年中に決着を付ける為無理やり購入シリーズ!」
で、カウの2ndである。私の大好きなリンゼイ・クーパーが参加した最初のアルバムで、3rdでは早々と"SLAPP HAPPY"と合体してしまうのだから、貴重といえば貴重。前にも書いたが、通常のロックではあまりありえない、ヴァイオリン、クラリネット、クシロフォンをメンバーが演奏していたが、さらにバスーン、オーボエのリンゼイが加わって、ますます異世界の音楽。前衛変態曲は相変わらずの完成度で圧巻だし、フリー・インプロの緊張感も素晴らしいが、1stにほんのわずかに残滓があったカンタベリー調は陰を潜め、アンビエント感や屈折したポップス感覚も垣間見える。ここらへんが3rdへつながるのだろう。これで1st〜3rdへの流れに納得がいく。言ってみればヘンリー・カウスタイルが確立した1枚。今年中に聴けてよかった。