コナンと髑髏の都

ロバート・E・ハワード
古本屋に行ったら、なんと偶然にも旧シリーズの1巻目を発見。新版の解説のよると、ランサー版といわれる全集の邦訳で、7巻までで頓挫したとか。(ちなみに今まで6種類の全集が出ているという、ややこしい)ざっとみると、デイ・キャンプ等の手がどう入っているかがわかって興味深い。新版の感想に「作品同士のつながりは無い」と書いたが、旧版は作品同士のつながりがあたかもあるかのごとく、時系列的に解釈できるような前説などが挿入されている。たしかにこっちの方が、すんなり作品世界に入れるだろう。他人の手が入るというのも悪い点ばかりではないということだ。でも、書き残されたあらすじをハワードの名で作品化したり、全くの模作で時系列の狭間をうめて、その辻褄あわせをするというのは、ちょっとやりすぎではなかったか?
ちなみに、東京創元社の新版、旧版、ハヤカワ文庫版の概要は以下のページの下のほうで明らかにされている。
ttp://www.tsogen.co.jp/conan/
さらにちなみに、「コナン」とはケルト系の名前で、作者自身もケルトの末裔と自負していたそうだ。やはり、読むべくして読んだのかな。