Bare Trees「枯れ木」(1972)

Fleetwood Mac
一般にはボブ・ウェルチ時代と言われるが、実際はクリスティン・マクビー、ダニー・カーワンとの三頭体制。(曲作りの話)クリスティン・マクビーがこの頃どうだったかを知りたいためだけに昨年末に購入したが、聴くのが遅れてしまった。
しかし、実際の収穫はジョン・マクヴィーのベースだった。ドライブ感抜群の実に巧みなベースを弾く。バンド名はドラムのフリートウッドとベースのマクヴィーからとられているのだが、実は、マクヴィー参加以前にこの名前で活動しており、他のバンドをマクヴィーがやめて参加するのを、他のメンバーが待っていたというのだが、それもうなずける話だ。
ダニー・カーワンの曲はカントリー系、フォーク系の明るさと軽やかさを持ち、これはこれで味わい深い。ボブ・ウェルチの作品はすでにAORの趣があり、おしゃれで渋い。反面クリスティン・マクビーの曲は類型的で、ヴォーカルも含め後年の素晴らしさはまだ開花していない気がする。