リヒャルト・シュトラウス「死と浄化(変容)」

カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1972)
こういうときには続けて聞かないと、リヒャルト・シュトラウスを聞く機会が無いと思って聴いてみる。なぜ嫌いなカラヤンを持っているかというと、私の大好きなソプラノのグンドゥラ・ヤノヴィッツが彼のめんこ(方言)なので、彼女を聞こうとすると否応無くカラヤンになってしまう場合が多いのだ。
さて、大仰なタイトルだがやはり娯楽音楽。カラヤンの演奏は美しいは美しいのだが、人間的な感動や感情が湧いてこない。だからといって、人間的な面が昇華されて天上的な美しさになっているというわけではなく、単に末梢神経の刺激にとどまっている分、実は動物的にすぎなかったりする。