ブラックモアズ・ナイトで気づいたこと

こうやって、ブラックモアズ・ナイトを続けて順番に聴いていくと気づくことは、サウンド的には3rdである"Fires At Midnight"から、やっと有機的にバンドとして機能し始めたのだな、と言う事。曲の出来はともかく1stは打ち込み系のサウンドが興をそぐし、2ndもこなれていない。3rd以降はほぼパーマネントなメンバー構成だし、だからこその直後のライブ・アルバムやDVDの発売だったのだろう。初めての来日公演は海賊盤で聴いたことがあるが、お世辞にも合格点とは言えなかった。キャンディス嬢は硬かったし、バンドも手探り状態と言った感じ。当時はキャンディス嬢がここまでうまくなり、声量も増すとは思わなかったし、このバンドはライブには期待しない方がいいのかとさえ思ったものだ。嬉しい誤算であった。
ちなみに海外サイトによるとベースその他でバンドを6年間ささえた"Sir Robert of Normandie"こと"Bob Curiano"は平和的に脱退したそうである。なかなかの実力者だっただけにちょっと残念。