モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」(1980.7.14)

ゲオルク・ショルティ指揮 パリ・オペラ座
以前LDでオペラを集め始めた時、例のベーム日本公演が手に入らないので、次善策として購入したもの。なぜ次善策かと言うと、ほぼ同時期(ベームは1980.9.30)で伯爵夫人とスザンナがヤノヴィッツとポップで共通するから。久々に見始めたら、ベーム日本公演がDVD化されると知ってほんとうにびっくりした。
こちらのほうも若干画像は悪いが、ネット上の評判も上々である。メンバーも豪華。
フィガロ:ジョゼ・ヴァン・ダム
スザンナ:ルチア・ポップ
伯爵夫人:グンドゥラ・ヤノヴィッツ
アルマヴィーヴァ伯爵:ガブリエル・バキエ
ケルビーノ:フレデリカ・フォン・シュターデ
バルトロ:クルト・モル(贅沢!)
私も、これしか知らなかったら、これで充分満足していたと思う。しかし、しかしである。ベーム盤はバルツァのケルビーノ、ヴァイクルの伯爵なのである。さらに例のヤノヴィッツの「アアア」が、ショルティ盤ではカメラから外れているのである(台無し・・・)とにかく!ヤノヴィッツショルティ盤の何倍もチャーミングなのだ!!演出のせいもあるだろうが、ベーム盤のほうが他の出演者もユーモラスにのびのびとやっていた気がする。

しかし、フィガロというのはオペラとして完璧な部類に入る。以前にも書いたが重唱によるストーリーの展開は神業である。