アイ,ロボット(2004)

SFファン(SF映画ファンではない)はもう原作つきのSF映画に期待しなくなって久しい(と、一般論のように述べているが、あたらずとも遠からずだと思う)が、「マイノリティ・レポート」の例もあるし、アシモフだし(厳密に言えば原作ではないが)なので、一度は見てみようと思っていたがTVに入ってよかった。
で、確かにオチはあまりにもSFの王道なのだが、伏線の張り方や細かいシチュエーションが実に見事である。ハリウッドでヒット作を作らなければならないという縛りの中で作った割には、なかなかの出来だと思う。このコンビ(スプーナーとサミー)は(たぶん製作者側も意識していると思うが)イライジャとダニールを彷彿させる。この取り合わせで「鋼鉄都市」を見たかった気がする。ちなみにもう1,000円ぐらいでDVDが出てるのだなあ。