コレギウム・アウレウム(1977)
長年の望みだったコレギウムのモーツァルトの後期交響曲が、いつのまにか、それも廉価で出ていた!初めて聴くのに懐かしい気がするのは、愛聴版であるコレギウムのエロイカと響きが同じせいである。(同じ変ホ長調だしね)聞くところによると、現在は古楽器復元や当時の奏法の研究が当時より進んでおり、コレギウムは既に(へんな言い方だが)古臭い古楽器演奏だそうである。しかし、70年代に指揮者無しの古楽器オーケストラは画期的で衝撃的だったし、充分その役目は果たしただろう。音の透徹性ではエンシェント室内管弦楽団に一歩譲るが、その分音のふくらみは豊かである。僅差でエンシェントをとるが、こちらも愛聴盤になるだろう。エンシェント室内管弦楽団の同曲についてはこちら