Easy Money検証4

さて、3ヶ月あいて8〜11まではこのメンバーでのラストツアーで、毎日の演奏。
8は"USA LIVE"の元音源で、ボーカルはBパターン。インプロはリズム的な激しい盛り上がりを見せずにギターもサスティントーン中心という、全体の中でもっともユニークなバージョン。合図があったのかしらないが突然コードがドミナントに変わるスリリングさも他では見られない。"USA LIVE"では途中でフェイドアウトだが、その後リズム隊の見せ場があって、ボーカルが戻ってこないまま終わる。
9は8に近いことは確かだが、ボーカルのバックギターがブルージーな遊びを始める。それをうけてかボーカルはA’パターンに戻っている。2コーラス目のバックギターが荒々しいアルペジオというのも珍しい。インプロ後半は珍しくヴァイオリンがリードをとり、やはりボーカルが戻ってこないまま終わる。
10 ボーカルのバッキングギターが無いと思ったら、いきなりユーモラスなフィルインを行い、ジョンが笑い声を上げる。ボーカルラインはBパターン。インプロはやはり静かに始まるがリズムの切り方は8 9 の沈静化パターンではない。ギターは初期のジャズスケールパターンにハーモニックスを組み合わせている。以前のように後半盛り上げてからボーカルが戻るパターンに回帰している。(つまり、ボーカルが戻ってこないのは8 9だけだった)
いよいよラストの11、ボーカルのバッキングギターが一番ボリュームがある。それに反してジョンとビルは疲れているのかあまり元気が無い。いつものような切込みや工夫もあるのだが、楽なフレーズに逃げようとしている気がする。ギターが激しいリズムカッティングでバンドを鼓舞しようとして、そのまま盛り上げのボーカル戻りになるのだが、みんながみんな早々と切り上げようとしている気がするのだが・・・・
はあ、長かったなあ。