風の陣

高橋克彦
この物語は、もう10年ぐらい前に第1巻が出たのだが、掲載雑誌の休刊があって、もしかしたらこのまま立ち消えになってしまうのかな、とも思っていたのだが、2001年から別の雑誌に連載が再開されていたようで、現在文庫でも3巻まで出ていて9月には単行本で4巻が出るらしい。(文庫になるまで待つが)
内容は「火怨」の前史ともいえる話で、主人公は蝦夷としてただ一人朝廷で正四位上まで出世した丸子(道嶋)嶋足、「火怨」でも活躍する物部のあととり天鈴、そして「火怨」に直接ではないが冒頭に登場し、阿弖流爲(アテルイ)の乱のきっかけを作る伊治鮮麻呂(呰麻呂)。しかし、実はすっかり内容を忘れているので、ぼちぼちと読んでいくつもり。しかし道嶋嶋足みたいな人がいたなんで、これを読むまで全く知らなかったなあ。