A Kind of Hush(1976)

(邦題:見つめあう恋)
Carpenters
アルバム全体の話の前に、"I Need to Be in Love"のバージョン違いの話(こちら
ベスト盤ではオリジナルの短いピアノのイントロがカットされている。それに伴い、次のフルートのバックで、ハープと生ピアノがユニゾンアルペジオを弾くのだが、ハープのみとなっている。ベスト盤に収録年が記されていないのは、バージョン違いだという説を唱えたが、この曲はここまで違っているのに収録年(1976)が記されている。もしかしてシングルバージョンなのか?ちょっと確かめるすべが無いな。
さて、アルバム全体の話だが、"I Need to Be in Love"を別にしても"There's A Kind Of Hush"ぐらいしかピンと来る曲が無い。同じようにオールディズ・カバーの"Breaking Up Is Hard to Do"(ニール・セダカの悲しき慕情)も特に良いわけではないし。のちにマリー・マニロウがヒットさせた"Can't Smile Without You"(微笑の泉:マニロウの時は「涙色の微笑み」)もよほどマニロウの方ができがいい。カレンが拒食症、リチャードがノイローゼによる睡眠薬中毒の真っ最中だから、しょうがないと言えばしょうがないが、そんな中"I Need to Be in Love"が生まれたのをよしとすべきか。