日日平安

山本周五郎
2000年ごろ、山本周五郎にはまったことが合った。その後あらかた実家の方に預けていたのだが、母が本を整理したいというのでまた引き取ってきた。「日日平安」は「なんか椿三十郎に似てるな」と思ったら、後から思いっきり原作であること知った(汗)最近リメイクされているので、またこの機会に山本周五郎でも読むかな。レンタル流れのワゴンで買った三船版「椿三十郎」のビデオも買ったっきりなので見るか。
この作品はストーリーもいいのだが、書き出しの部分がちょっとツボだった。主人公の浪人が空腹のあまり切腹の振りをして通りすがりの若侍に介錯をを頼み、なんとか情けにすがろうとするのだが、意に反して本当に介錯をしようとされてこう言う。
「けれども、だからといってそう貴方のように、そう安直になにされるというのは、ちょっと私のほうとしてはどうかとおもいますね」
ことわっておくが時代劇である。時代劇にこのセリフである。このアンマッチ感がなんともおかしかった。