Hotter Than July(1980)

Stevie Wonder
順番から行くと、サウンドトラックの"Journey Through The Secret Life of Prants"(1979)であるが、個人的な事情で最後にとっておく。今回のスティヴィー・ワンダーの旅(?)はとりあえずこの"Hotter Than July"まで。
実は、前作が本人の予想に反して売れなかったせいもあるのか、このアルバムは今まで聴いた中で一番ポップである。「マスター・ブラスター」「レイトリー」「ハッピー・バースデイ」等、スティーヴィーだと意識せずに記憶の片隅に入り込んでいたので、今回改めてステーヴィーなのだと知ってびっくり(汗)ポップだというと軽い印象を与えかねないが、言い方は変かもしれないが、切れば血の出るようなポップである。80年代に入り、サウンド面も若干変化してきているので、70年代のスティーヴィーのファンには微妙らしいが、こちらの魂をわしづかみにせんばかりの切実さを持つポップだ。