タイトルだけ見たらどんな内容かわからないのだが、「赤毛のアン」と聞いたらチェックだけはせねばなるまいと奥さんに録画を頼んでいたものをやっと見る。結論から言えば4月からはじまる新番組「3カ月トピック英会話〜『赤毛のアン』への旅・原書で親しむAnneの世界」の番宣番組であったが、けっこうためになった。
「アハ体験」で知られる脳科学者の茂木健一郎が「アン」ファンであったのがなんか嬉しかった(1963年生まれだから、けっこう年は近いのだな)が、彼が「本当に好きなものは説明が出来ない、説明が出来ないからこそ好きなのだ」という言葉はうなづけた。私もしょっちゅう「アン」については書いているが、なぜ自分の中で、あまたある少年少女向け作品のなかで「アン」が別格なのか、説明しろといったら大変困る。漠然と牧師夫人でありながら、キリスト教を超越した思想をモンゴメリが持っていて、それが作品に潜んでいるのでは・・・とは思っているのだが。しかし、ジム船長の言葉ではないが結局は「ヨセフを知ってる一族」にしか伝わらないのかも。
松本侑子さんによる解説も改めてためになった。彼女の「アン・シリーズ」の翻訳は1993年からはじまって、その後をずっと心待ちにしているのだが、今のところ「アンの青春」どまりである。なんとか私が生きているうちに、せめて「リラ」までたどり着いて欲しい。というわけで、久々に松本侑子さん訳で読み直すかな。
番組中いろいろなアンケートがあった。ちなみに私が好きな「赤毛のアン」に登場する場所は「歓びの白い路」で、ミーガン・フォローズ主演の映画版(1985)を劇場で見たときは腰が抜けるほどうっとりしたものだ。