長月神無月(1976)

矢野顕子
アナログ時代の愛聴盤で、CDを持っていないアルバムが未だにいくつかあるが、これもその一つだった。セバスチャン氏が先日矢野顕子について書いておられたので懐かしくなって購入。2ndアルバムにしてファーストコンサートを収めたライブ盤である。
ほとんどが童謡を歌を中心としたカバー曲で構成されるが、彼女の強烈な個性のボーカルとピアノとアレンジで演奏されると、これはもう立派なオリジナルである。(この選曲については故小泉文夫氏の学説の影響との説を聴いたことがある)また沖縄音階による「雨雨降れ降れ母さんが〜」は今聴いても新鮮だし、アグレッシブなジャズロック版の君が代は一聴の価値あり。
余談だが、私は三橋美智也の「達者でナ」を、このアルバムで初めて知って(後半がプログレになる)感動し、オリジナルの三橋美智也のシングルを買い、コードを取って確か(何回か書いている)「のらろば」(現ろばさん)の「丸1日ハッピーフォークコンサート」で歌った記憶がある。