空飛ぶモンティ・パイソン第1シリーズ(1969〜1970)第8話

祝!日本語吹替版発売。当初過去にTVで吹替で放映された映像(カットがある)がそのまま収録されていると思ったが、元の原語(字幕)版もすべて収録されていた。「意地でもビデオをすべて見てから吹替版を見るぞ!」と思っていたが、吹替えで日本語字幕で見ることにして、また最初から見直しだな(笑)なので、下記はビデオで見た最後の感想。
第8話
「1969年いまどきの軍人」
登場人物の軍人が途中で「やめろやめろ!こんなつまらんコント」と言い始めコントを中断、以後のコントにも顔を出してちょっかいを出す。ロケ隊を撤収させるさまはスタッフも映りこんでかなりリアルで笑える。
「恐怖のベッド売り場」
新婚夫婦が訪れたベッド売り場の店員は、一人は長さを10倍多く言う癖があり、もう一人は3分の1に言う癖がある。(他は正常だとか((爆))それだけでもややこしいのに「マットレス」という言葉を聴くと紙袋に頭を突っ込んで出てこない。出すには全員で茶箱に足をつっこんで「エルサレムEL&Pでもおなじみ)」を歌ってあげるしかない。最後の最後に奥さん役の女優が「マットレス」と言ってしまい「なぜ言った!」と皆に詰め寄られると「だってこれしかセリフが無いんですもの(泣)」。これは直前のコントでも別の女優が言っていた言葉。のちのインタビューで、出演者のキャロル・クリーブランドが「彼等は女優のセリフが少ないことを、いつもすまながっていた」と語っていたが、そこらへんが背景にあるのを知るとまた興味深い。
「死んだオウム」いわずと知れたパイソンズ代表作。
「恐怖の不良集団グレバッパ族」ヘルス・エンジェルスならぬヘルスばあさんズの蔓延が社会問題に・・・・
等々、この回は全体としてのまとまりも傑出していて、傑作ぞろいのパイソンズの中でも白眉の出来であろう。