ピアノ Lucy Parham
指揮: Barry Wordsworth
オーケストラ: BBC Concert Orchestra
以前ちらっと書いた、シューマンの奥さんのピアノ協奏曲。輸入盤がお安かったので購入。
この曲はクララが13才の時に着手し、第1楽章のみでいったん完成し、その後、のちの夫であるロベルト・シューマンの協力の元、第3楽章までが完成したものだが、その時点でクララは15才である!!恐るべし。
専門的な目から見たらいろいろあるのかもしれないが、個人的には普通に前期ロマン派のピアノ協奏曲として立派に聴けると思う。
何よりも曲全体が、いかにも愛らしいし、ピアノとチェロのソロが絡むあたりはなかなかにうならせる。
また、このCDには未完のヘ短調のピアノ協奏曲(1楽章のみ)も収録されている。27歳の時の作品だが、さすがに深みが増している。オーケストレーションが下手だという評判の夫の手が入っていないせいか、オーケストレーションも大変見通しが良い。(第1番の第3楽章は、弦と木管の重ね具合が、いかにもロベルト節だ)この作品が残りの楽章も完成していたら、もっと後世に残ったかもしれない。