梨木香歩
先日書いた(こちら)サチ・パーカーが出演する映画の原作である。
本当に寡聞にしてまったく知らなかったが、意外に(といっては失礼だが)スピリチュアル的なことがしっかり書かれてある。それも全く押し付けがましくないのが驚異的でる。スピリチュアル的な内容なのにロングセラーというのも、そういう事からかもしれない。描写も全体にこまやかだが、やはり押し付けがましさが全く無い。たぶんこれがこの作者の特質なのであろう。すべてがすなおに入ってくる。
しかし私がスピリチュアル、スピリチュアルというからといって、そっち方面が苦手な人に敬遠されると困る。そういった枠組み無しで、充分に素晴らしい本なので、今さらながらだが万人にお勧め。映画の方も期待してしまう。
調べたら、この人は私と同い年だ。感慨深い。